【フォトマスター検定対策】:ジャンル/デジタル
「デジタル画像のサイズとプリントサイズ」
デジタル画像をプリントすると、どれぐらいのサイズになるのか?…計算方法を解説します。
画素数ってなに?
dpi、ppiってなに?
プリントサイズの計算式は?
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「画素数」と「dpiまたはppi」
別記事:「画素と画素数」にて、画素数とはCCDやCMOSなどの撮像素子一面に存在する全ての画素の数を合わせたものだと述べていました。今回の記事では、あるデジタル画像を印刷したときにどれぐらいのサイズにプリントできるのかについて解説していきます。
プリントするに当たり、サイズ・細かさを決める重要なキーワードは「解像度」と「dpiまたはppi」の2つです。
(1) 画素数
「その画像の画素数がいくつか」を示し、一般的には「横×縦のドット(ピクセル)数」で表されます。
たとえば、高精細・高画質を売りにしている「Canon EOS 5Ds R」を例にすると、最大記録画素数は「長辺:8688ピクセル×短辺:5792ピクセル」であり、8688×5792=約5030万画素となります。
(2) dpi またはppi
dpi(dot per inch)またはppi(pixel per inch)は、「1[inch](=2.54[cm])の幅の中に、いくつのドットまたはピクセルが含まれるか」を表しています。数値が大きいほど、1inchの中に多くのドット(またはピクセル)が含まれていることになりますから、画像がきめ細かいことを意味します。たとえば、200dpiなら1inchの幅の中に200ドット(ピクセル)を配置することになります。dpiもppiも、印刷サイズだけで考えるのであれば、同じ意味で捉えて頂いて構いません。
実践問題
画素数とdpi(ppi)の概要がわかったところで、実際に例題でプリントサイズを計算してみましょう。
【例題】
「Canon EOS 5Ds R」で撮影した「長辺:8688ピクセル×短辺:5792ピクセル」の画像があるとします。この画像を300[dpi]で印刷すると、プリント画像の長辺と短辺の長さは何[cm]になるでしょうか?ただし、1[inch]=2.54[cm]とし、プリント時に画像データのリサイズなどは行わないこととします。
【解答】
長辺73.56[cm]×短辺49.05[cm]
解説
300[dpi]は、1[inch]あたり300個のドットを配置します。
①長辺を考えると、8688 ÷ 300 = 28.96 [inch]
これを[cm]に直すと、28.96 × 2.54 = 73.56 [cm] (長辺の長さ)
②短辺を考えると、5792 ÷ 300 = 19.31 [inch]
これを[cm]に直すと、19.31 × 2.54 = 49.05 [cm] (短辺の長さ)
したがって、長辺73.56[cm]×短辺49.05[cm]にプリントできます。
プリントサイズを計算する問題はフォトマスター検定でも出題されやすいです。画素数とdpi(ppi)の関係を理解して、すぐに計算できるようにしておきましょう。