【フォトマスター検定対策】:ジャンル/文化・モラル
「写真・カメラに関係する組織」
世間には、写真・カメラに関する組織が数多く存在します。今回は、組織の種類と主な活動について解説します。
カメラ・写真関係の組織・団体ってどんなものがあるの?
JPS、PSJって?
CIPAって?
CFA、SDAって?
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目次
様々な写真・カメラの組織
世間には、数多くの写真・カメラ関係の組織や団体が存在します。これらの知識は撮影技術や作品には直結しませんが、例年フォトマスター検定には高確率で出題されている範囲です。似たような略称が多く最初は戸惑うかもしれませんが、覚えてしまえばサービス問題になるため、是非押さえておきましょう。
まず、先に各組織のまとめから先に出しておきます。覚えておくべき組織・団体は全部で5つです。組織・団体の名称および略称、主なキーワードをまとめているので、これさえ押さえておけば問題を解くのには困らないと思います。
略称 | 名称 | キーワード |
JPS | 公益社団法人 日本写真家協会 |
・若いジャーナリスト育成 ・名取洋之助賞を設立 ・写真学習プログラムの展開 ・写真部顧問向けの講習会 |
PSJ | 公益社団法人 日本写真協会 |
・プロやアマチュアの写真家で構成 ・国際親善の推進・文化の発展が目的 ・外務省の認可がある |
CIPA | 一般社団法人 カメラ映像機器工業会 |
・製品規格や標準を決めている ・技術研究や環境問題など産業全体の取り組み |
CFA | - | ・CFカードの標準化、策定、普及活動 ・XQDカードの標準化、策定、普及活動 |
SDA | - | ・SDカードの標準化、策定、普及活動 |
公益社団法人 日本写真家協会(JPS)
「公益社団法人 日本写真家協会(JPS)」は、写真家の職能を確立し、擁護するために1950年に結成された組織です。若手のフォトジャーナリストを育成する目的で、「名取洋之助賞」を設立したり、JPS展などの展覧会活動のほか、肖像権関連のシンポジウムなども行っています。また、小学生を対象とした「写真学習プログラム」の展開や、高校写真部の顧問を対象としてた講習会の開催なども行っています。
公益社団法人 日本写真協会(PSJ)
「公益社団法人 日本写真協会(PSJ)」は、写真関係の企業・メーカーが後援しており、プロおよびアマチュア写真家で構成された組織です。国際親善の推進および写真文化の拡大、浸透を図ることを目的として、外務省の認可を受け1952年に設立されました。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)と似ているため混同しないように注意です。
主な活動としては日本写真協会賞表彰及び受賞記念展覧会の開催、東京写真月間の企画運営、展覧会の後援などが挙げられます。
一般社団法人 カメラ映像機器工業会(CIPA)
母体は2002年に設立され、2009年に現在の「一般社団法人 カメラ映像機器工業会(CIPA)」となりました。カメラなどの映像関連製品やソフトウェア製品などのメーカー・企業によって構成される組織で、主に製品の標準規格の設定や技術研究を行っています。また、環境問題など写真・カメラ産業全体の問題にも取り組んでいます。
CFA(Compact Flash Association)
「CFA(Compact Flash Association)」は、1995年に発足したCF(コンパクトフラッシュカード)に関する標準化・策定・普及活動を行う組織です。CFカードの開発元であるSanDiskを中心に、キヤノン、ニコン、ソニー、ハギワラソリューションズ(ELECOM)、バッファロー、ヒューレット・パッカード、セイコーエプソン、ジーメンス、TDKなどが参加しています。
2011年12月にはメモリーカードの新規格:「XQDカード」を発表しました。既にソニーのハイエンドビデオカメラやニコンのフラッグシップ機などに採用されています。
SDA(Secure Digtal Association)
「SDA(Secure Digtal Association)」は、2000年に発足したSDカードに関する標準化・策定・普及活動を行う組織です。パナソニック(旧:松下電器)、東芝、SanDiskなどによって設立され、現在は1000社を超える企業が参加している。別記事:「SDカードの種類(SD・SDHC・SDXC)」で解説したUHSなどは、ここで策定されています。