【フォトマスター検定対策】:ジャンル/機材・アクセサリー
「CD・DVD・Blu-rayの違い」
身近な記録メディアであるCD、DVD、Blu-rayについて解説します。
CD,DVD,Blu-rayって?
CD-ROM、CD-R、CD-RWって何?
DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-R…種類が多すぎてわからない!
BD-ROM、BD-R、BD-REって何?
CD、DVD、Blu-rayの転送速度の違いは?
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はじめに
今回は、身近な記録メディアであるCD、DVD、Blu-rayについて解説します。
映像や音楽の記録メディアとして利用されているので、SDカードと同様に馴染み深い方も多いのではないでしょうか。
CD、DVD、Blu-rayはカメラや写真で直接的なメディアとして使用することは少ないですが、撮影した画像のバックアップなどに用いられており、一般的なデジタル分野の知識としてフォトマスター検定でも出題されています。記事ボリュームとしては長めですが、覚えるべきポイントは少ないので、さくっとマスターしてしまいましょう!
CDの種類
CD(Compact Disc)は、主に「CD-ROM」「CD-R」「CD-RW」の3種類が存在します。
容量は2種類存在し、650MB(74分)のものと700MB(80分)のものがあります。
データ容量(MB)と時間(分)の表記がありますが、これは単純なデータ記録メディアとして使用するか、それとも音楽CDとして使用するかによって制限が異なるからです。PCなどで使用するためのデータ記録メディアとして扱う場合は、650MBあるいは700MBの制限がかかり、CDプレイヤーなどで再生可能な音楽CDとして使う場合は74分あるいは80分の記録時間の制限がかかります。
また、「CD-ROM」「CD-R」「CD-RW」の3種類の特徴を以下にまとめました。
あまり写真やカメラと直結しない知識ではありますが、検定対策として頭に入れておきましょう。
末尾にくっついているROM、R、RWの3つの単語を覚えておくと、イメージしやすいと思います。
(1) 「ROM」は「Read Only Memory」の略で、読み取り専用。
(2) 「R」は「Recordable」の略で、1度だけ記録できるという意味。
(3) 「RW」は「ReWritable」の略で、自由に書き換えできるという意味。
種類 | 特徴 |
CD-ROM | ・読み取り専用
・データの書き込みや削除不可 |
CD-R | ・データを一度だけ書き込み可能
・一度書き込んだら、そのデータは削除や移動不可 |
CD-RW | ・データの書き換えが可能(ただし、書き換えは一度データを全て消してから)
・1000回以上のデータ書き込みと削除が可能 |
DVDの種類
DVDは、「DVD-ROM」「DVD-RAM」「DVD+R」「DVD-R」「DVD+RW」「DVD-RW」「DVD+R DL」「DVD-R DL」の8種類が存在します。名前は似ていますし、8種類もあるので気が遠くなりそうですが、全て覚える必要はありません。こんな種類があるんだな、程度の認識でOKです。
DVDも、末尾にくっついているROM、R、RAMの3つの単語を覚えておくと、イメージしやすいです。
(1) 「ROM」は「Read Only Memory」の略で、読み取り専用。
(2) 「R」は「Recordable」の略で、1度だけ記録できるという意味。
(3) 「RAM」は「Random Access Memory」の略で、自由に書き込みできるという意味。
(4) 「RW」は「ReWritable」の略で、自由に書き換えできるという意味。
(5) 「DL」は「Dual Layer」の略で、データを書き込める領域が2層(2倍)あるという意味。
種類 | 特徴 |
DVD-ROM | ・読み取り専用
・データの書き込みや削除不可 |
DVD-RAM | ・データの書き換えが可能
・約10万回の書き換えが可能 ・ハードディスクと同じ感覚で使用可能 |
DVD-R、DVD+R | ・基本的にどちらも同じような特性!(ただし、対応ドライブが異なる)
・データを一度だけ書き込み可能 ・一度書き込んだら、そのデータは削除や移動不可 |
DVD-RW、DVD+RW | ・基本的にどちらも同じような特性!(ただし、対応ドライブが異なる)
・データの書き換えが可能 ・1000回以上のデータ書き込みと削除が可能 |
DVD-R DL、DVD+R DL | ・基本的にどちらも同じような特性!(ただし、対応ドライブが異なる)
・データを一度だけ書き込み可能 ・一度書き込んだら、そのデータは削除や移動不可 ・記録層が2つあり、DVD+RやDVD-Rの2倍のデータ量を書き込める |
Blu-rayの種類
Blu-rayディスクは、「BD-ROM」「BD-R」「BD-RE」の3種類が存在します。
比較的新しいメディアなので、種類も少ないですね。
Blu-rayは、青紫色のレーザー波長を用いることでDVDを超える高密度データ記録を可能にしました。
CDやDVDの用いる赤色のレーザー波長よりも、Blu-rayで用いられる青紫色のレーザーは非常に波長が短いです。詳しい説明は省きますが、青紫色のレーザー光はぎゅっと絞りやすく、非常に細いビームにすることができます。DVDに比べて非常にビームが細いので、より細かく、多くのデータを書き込めるようになっているんですね。(もちろん、覚えなくて大丈夫ですよ)
Blu-rayディスクは3種類ありますが、CDと同じように、末尾についている単語の意味を押さえて理解してしまいましょう。こちらも、なんとなく覚えておくぐらいでOKだと思います。
(1) 「ROM」は「Read Only Memory」の略で、読み取り専用。
(2) 「R」は「Recordable」の略で、1度だけ記録できるという意味。
(3) 「RE」は「REwritable」の略で、自由に書き換えできるという意味。
種類 | 特徴 |
BD-ROM | ・読み取り専用
・データの書き込みや削除不可 |
BD-R | ・データを一度だけ書き込める追記型
・空き容量があれば、データの追記が可能 |
BD-RE | ・データの書き換えが可能(ただし、書き換えは一度データを全て消してから)
・10000回のデータ書き込みと削除が可能 |
CD、DVD、Blu-rayの転送速度(重要!)
本記事では、ここが一番重要です。
フォトマスター試験の過去問では、CD、DVD、Blu-rayのデータ転送速度についての問題が出題されたことがあります。表に標準(1倍速)の転送速度をまとめましたので、ここだけは覚えておきましょう。また、「CDの転送速度を基準とすると、何倍か?」というのも押さえておくべきポイントです。
メディアの種類 | 転送速度(1倍速・等速) | CD基準の換算 |
CD | 150[kB/秒] | - |
DVD | 1385[kB/秒] | 約9倍 |
Blu-ray | 4500[kB/秒] | 約30倍 |