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【デジタル編:07】パープルフリンジとは | 一発合格!フォトマスター検定

【デジタル編:07】パープルフリンジとは

更新日:

 

【フォトマスター検定対策】:ジャンル/デジタル

「パープルフリンジとは」

明暗のエッジ部に現れる偽色の一種、「パープルフリンジ」について解説します。

※別記事:「撮像素子の構造・仕組み」にて撮像素子(イメージセンサー)の概要を、別記事:「ローパスフィルター、ローパスフィルターレスとは」にて偽色について理解している方向けです

 

パープルフリンジってなに?

パープルフリンジが出る原因は?

 

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パープルフリンジとは

 

今回は、偽色の一種である「パープルフリンジ」について解説します。

パープルフリンジ(Purple Fringe)とは、画像の高輝度部(明るい部分、白っぽい部分)と低輝度部(暗い部分、黒っぽい部分)の境界に、被写体に本来存在しないはずの偽色が発生してしまうことを指します。オーラのようなぼんやりとした色を纏ったような形になり、一般的に紫色の偽色として現れるため、パープルフリンジと呼ばれています。

 

まずは、パープルフリンジの例を見てみましょう。

 

 

こちらは、秋から冬にかけて実をつける植物、ピラカンサを撮影したものです。
(条件が厳しくなるように撮影してみました)

拡大した画像をよくご覧ください。赤い実のエッジ部分や、枝の一部にぼんやりと「紫ががった色の偽色」が出ているのがわかりますね。これが「パープルフリンジ」です。

 

この写真は、背景と被写体の明暗のコントラストが極端になるように撮影しました。
前述した定義の通り、高輝度の部分(=白い背景)と、低輝度の部分(=ピラカンサの実や枝)の境目で発生しています。

 

 

パープルフリンジが発生する理由

 

ではなぜ、このパープルフリンジが発生するのでしょうか。
主な理由としては、以下の3つです。

 

(1) 隣合う画素への光の漏れ(ブルーミングなど)

※別記事:「CCDとCMOSの違い」を参照

 

(2) 画像処理上の不具合(ベイヤー配列採用時の色補完アルゴリズムなど)

※別記事:「ローパスフィルター、ローパスフィルターレスとは」を参照

 

(3) レンズの軸上色収差が十分に補正されていない

※これが原因の場合、レンズの絞りを絞ると改善する可能性あり
※また、色は紫だけでなく赤色や緑色の場合もあり

 

 

パープルフリンジは、これらの中から単独の原因で発生したり、複数の原因が組み合わさって発生する場合もあります。(1)と(2)は撮像素子(イメージセンサー)起因のためデジタルカメラ特有の問題ですが、(3)はレンズの設計上の問題のため、デジタルカメラ、フィルムカメラの両方で発生する可能性があります。

 

ブルーミングによる光の漏れや、画像処理上で発生してしまう偽色は、技術が発展したお陰で近年のカメラでは随分と目立たなくなりました。残るはレンズの軸上色収差によるパープルフリンジですが、こちらは長くなりますので別記事:「軸上色収差とは」にて解説します。

 

今回は、まず以下の3つを覚えておいてください。

(1) パープルフリンジは「紫色のぼんやりとしたオーラ」を纏ったように現れる偽色の一種

(2) 明暗の境界部で発生しやすい

(3) ブルーミングによる光の漏れ、画像処理上の不具合、レンズの軸上色収差の補正が不十分なために発生

 

 

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