基礎知識編として、ここでは「露出(露光)」について解説します。
露出って何?
露出アンダー、露出オーバーって何?
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露出とは?
カメラで写真を撮影する際に欠かせない知識として「露出」があります。
露出(あるいは、露光)とは、撮像素子(イメージセンサー)やフィルムに光を当てることを指します。
写真の明るさは、撮像素子(イメージセンサー)やフィルムに当たる「光の量」で決まります。
具体的には、光量が多ければ明るく、光量が少なければ暗い仕上がりになります。
露出を調整・コントロールすることで、写真の明るさを変えることに繋がるわけです。
露出による写真の明るさの違い
文字だけでは伝わりにくいと思いますので、簡単な例を見てみましょう。
極端な例になりますが、上の3枚の写真は同じ被写体を露出条件を変えて撮影したサンプルです。
(実家のワンコにモデルになってもらっています。)
1枚目の写真は、暗すぎず明るすぎず、ちょうどいい明るさで写っています。
撮像素子(イメージセンサー)やフィルムに当たる光の量が適量な状態です。
この状態のことを、便宜上「適正露出」と呼びます。
続いて、2枚目の写真を見てみましょう。
1枚目の写真に比べ、全体的に暗くなっているのがわかると思います。
これは、撮像素子(イメージセンサー)やフィルムに当たる光の量が少ない(=暗い)状態です。
この状態のことを「露出アンダー」と呼びます。
最後に、3枚目の写真を見てください。
今度は、1枚目の写真よりも全体的に明るくなっているのがわかると思います。
撮像素子(イメージセンサー)やフィルムに当たる光の量が多い(=明るい)状態です。
この状態のことを「露出オーバー」と呼びます。
露出に正解はない
注意しなければいけないのはいけないのは、写真を撮るに当たり、必ず「適正露出にしなければいけない」わけではありません。「適正」という言葉を使っているので勘違いしがちですが、あくまでも便宜上です。
写真は作品として形にするので、自分の表現したいイメージに合わせて、露出アンダー気味に撮影したり、露出オーバー気味に撮影したりすることも多々あります。
全ては自分の表現次第であり、絶対の正解はないということを頭に入れておきましょう。
繰り返しになってしまいますが、ここで押さえて頂きたいのは「撮像素子(イメージセンサー)やフィルムに当たる光量によって、写真全体の明るさ(露出)が決まる」ということです。
カメラには、この露出をコントロールするための要素が詰まっています。
露出のイメージが掴めたでしょうか?
続いては、露出をコントロールする方法について学んでいきましょう。