フォトマスター検定の階級ごとのレベルや、出題範囲・試験形式について解説します。
階級が分かれているのはわかったけれど、階級の難易度の目安は?
検定の問題形式は?
試験時間はどれくらい?
出題される分野や合格ラインは?
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フォトマスター検定の階級
フォトマスター検定が3級、2級、準1級、1級の4階級に分かれていることはお伝えしました。
でも、自分が受験するべき階級がわからない方も多いと思います。まずは以下を参考にしてみてください。
【3級】
写真の基礎知識や技法を確実なものにし、ピントや露出が合った写真を撮ることができる。
中学校~高校の写真部としての活動や、DPE店(現像や焼き増しを行うお店)の接客業務が可能なレベルです。
【2級】
写真の一般的な知識を習得し、意味を理解した上で実際の撮影に生かすことができる。
言葉の意味を知っているだけでなく、写真の表現に結びつけて考えられる…というのがポイントです。
標準的に写真撮影を楽しむことができるレベルといえます。
家電量販店での最低限度の接客・販売業務が可能なレベルで、実際に取得している方も多いです。
【準1級】
写真とカメラの高度な知識を取得し、一般的な趣味から一歩踏み込んだレベルが準1級です。
一例としては、絞り・シャッター速度と光量の関係、現像処理プロセスの理解、フィルターの原理、ファインダー機構の理解…など、2級と比較して内容は各段に難しくなります。
また、与えられた条件から計算を行う必要がある問題も準1級から増えてくる傾向にあります。
【1級】
他人への指導を前提とした「写真全般、カメラ全般の幅広い知識」が求められます。
準1級の知識はもちろんのこと、レンズ構成の詳細、収差の性質、撮像素子の構造、フィルム感光材の特徴…など、ジャンルを問わず詳細な知識が問われます。細かい部分まで理解しているか?科学的に考え、答えを導く力があるか?単純な暗記だけでは難しい、最高難度の階級がこの1級です。
フォトマスター検定の問題形式・試験時間
フォトマスター検定の問題はすべてマークシート形式です。
正誤問題、三択問題、別紙図番用紙を見て回答する問題などがありますが、全てマークシートで回答します。
いずれの階級も試験時間は80分ですが、階級によって問題数が異なる点に注意しましょう。
階級が上がるにつれ、問題数が増える傾向にあります。
階級 | 問題数 | 試験時間 | 1問当たりの時間(参考) |
3級 | 60問 | 80分 | 80秒/問 |
2級 | 60問 | 80分 | 80秒/問 |
準1級 | 70問 | 80分 | 68.5秒/問 |
1級 | 80問 | 80分 | 60秒/問 |
フォトマスター検定の出題分野
フォトマスター検定は、平成27年度試験(第13回試験)から問題形式が大きく変わりました。
それまでは全員が受ける共通問題と、選択問題(フィルム、デジタル、フォトレタッチ)から自分が好きなものを選んで回答する形式でした。言ってしまえば、自分の苦手分野を切り捨てた「一点突破型の勉強」が通用したということです。
しかし、現在はいずれの階級も「統一問題制」となっています。
銀塩、フィルム、デジタル、レンズ、撮影アクセサリー、光学、撮影技法、プリント、写真の歴史…。
あらゆるジャンルから問題が出題されるため、幅広い勉強が必要だといえます。
フォトマスター検定の合格ライン
フォトマスター検定は、明確な合格ライン・合格基準を公開していませんが、例年いずれの級も7割程度を合格基準としているようです。多少の変動は考えられるので、あくまでも目安として覚えておきましょう。